〜 靖國神社に代る 〜
国立の戦没者追悼施設新設を
断乎阻止する国民総決起集会・決議文






昨年八月小泉総理は、靖国神社へ公式参拝を行った。

これは中曽根総理の参拝以来実に十六年ぶりの参拝であり、また、引き続き本年四月の春季例大祭に参拝され、明治維新以来の殉国の御霊に、国家・国民を代表して心から尊崇と感謝の念を捧げられたことは、われわれの高く評価するところである。

靖国神社は、今回総理が参拝に当っての所感で指摘された通り、国のために尊い犠牲となられた方々に対する追悼の対象として、百三十年の長きにわたって多くの国民の間で中心的な施設となっている。

加えて、国家は、国に殉じられた方々を、未来永劫靖国神社に手厚く祀り、慰霊の誠を捧げることを広く国民に約束して来たのである。

然るに、目下福田内閣官房長官の下で検討されている国立の新しい戦没者追悼施設建設構想は、事実上靖国神社に代替し、形骸化しようとするものであり、このことは護国の英霊と多くの国民に対する国家の背信であり、裏切りである。われわれは、断じてこれを容認することはできない。

そもそも、国のために尊い命を捧げられた方々をいかに慰霊し、顕彰するかという靖国神社をめぐる問題は、国家存立の根幹であり、他国の介入を許さない独立国家の主権に係る、神聖な内政に関する事柄である。

他国の高官の参拝を容易ならしめるために、施設を新設するなどということは、国に殉じられた戦没者の御霊を冒涜する論外の沙汰と言わなければならない。そのような不純な意図から発した冷たい施設に、戦没者の霊魂は絶対に宿るはずはない。

戦没者英霊二百五十万柱の鎮まるところは、英霊の遺書等で実証されている通り、まさに靖国神社以外には存在しないのである。

われわれは、本日、「靖国神社に代る国立の戦没者追悼施設を断乎阻止する国民総決起集会」を開催し、総力を結集して、左記事項の実現を期すことを、ここに強く言明する。

一、目下、福田康夫内閣官房長官の下で進めている、「追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会」は、即時中止し、解散すること。

右決議する。

平成十四年七月十二日


靖国神社に代る
国立の戦没者追悼施設新設を
断乎阻止する国民総決起集会














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