何故靖国神社が
粗末にされるのか





孫・・・それなのに何故、政府も国民も靖国神社を粗末 にするんですかね。


私・・・結局は軍隊は悪だという思想がみんなの心に行 き渡ってしまったのだろうね。英霊も単なる戦争の犠 牲者と見られるようになってしまった。今の平和の蔭 に、英霊達が命を捨てゝ国を守ろうとした、深い愛と 献身があったことを忘れてはいけないのだよ。



孫・・・国を守るということが、僕達の頭にはほとんど 無いんですよ。


私・・・だから第九条は、何を措いても改めなければい けない。そして国を守る義務ということも、ハッキり と憲法の中に唱うべきだね。



孫・・・そうすれば国を守ろうとして死んで行った英霊 達の意味もハッキりして来ますね。

しかし今、靖国神社で問題になっているのは、信仰 の自由とのかゝわり合いでしょう。靖国神社は神道の 施設だから、公式参拝は憲法違反だとか言っているの でしょう。


私・・・確かに現行憲法の二十条には、信仰の自由が唱 われている。しかし、国はいかなる宗教的活動もして はならないといったところで、靖国神社に参拝するこ とが宗教的活動に当るかどうか、このことは既に最高 裁の判決もあって、中曽根首相は一度公式参拝をして いるよね。もっとも神道方式をとらないで、無宗教的 拝礼をしたということで、論議を呼んだけれどね。

その一度の公式参拝が、中国の内政干渉で、以後行 なわれなくなったことは知っている通りさ。



孫・・・政府もだらしないですね。


私・・・だらしないよね。信仰の自由は基本的にはどこ の国でも認めていることで、アメリカも勿論認めてい るわけだが、アメリカ大統領が大統領就任の宣誓をす る時は、必ずバイブルに手を置いて宣誓するよね。ア メリカ人にとって、キリスト教はいわば国教なのさ。 日本人にとって最も古い宗教は、やはり神道だろう。 信仰の自由ということと、昔からのしきたりとしての 神道的儀式を行なうということとは、矛盾しないと思 うね。この点も自主憲法をつくるなら、ハッキリさせ るべきだと思うよ。



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